Twitter | Search | |
Search Refresh
村上春樹のひととき 5m
「あるいは君に上野駅に切符を買いにいってもらいたいのかもしれないよ」と僕は言った。「とにかくその四つの言葉の順番がぐしゃぐしゃだから意味がよくわからないんだ。上野駅で何か思いあたることない?」「上野駅……」と言って緑は考えこんだ。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 35m
全てが終ったあとで僕はどうしてキズキと寝なかったのかと訊いてみた。でもそんなことは訊くべきではなかったのだ。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 4h
「そういうのってすごくもったいないのよ。十九と二十歳というのは人格成熟にとってとても大事な時期だし、そういう時期につまらない歪みかたすると、年をとってから辛いのよ。本当よ、これ。だからよく考えてね。直子を大事にしたいと思うなら自分も大事にしなさいね」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 4h
「忘れやしませんよ」と僕は笑って言った。「ただ話にひきこまれてたんです」「もし話のつづき聞きたいんなら明日話してあげるわよ。長い話だから一度には話せないのよ」「まるでシエラザードですね」「うん、東京に戻れなくなっちゃうわよ」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 6h
「成長の辛さのようなものをね。私たちは支払うべきときに代価を支払わなかったから、そのつけが今まわってきてるのよ。だからキズキ君はああなっちゃったし、今私はこうしてここにいるのよ。私たちは無人島で育った裸の子供たちのようなものだったのよ」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 13h
「だからこそ質問するわけじゃない。そうでしょ?」「そうだね」「そのとき思ったわ、私。こいつらみんなインチキだって。適当に偉そうな言葉ふりまわしていい気分になって、新入生の女の子を感心させて、スカートの中に手をつっこむことしか考えてないのよ、あの人たち」 【
Reply Retweet Like
名言・名文bot 21h
「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄にしたくないんだ。人生は短い」 永沢 - 小説『 』登場人物
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 9h
僕はこれまで以上に君のことをよく考えています。今日は雨が降っています。雨の日曜日は僕を少し混乱させます。雨が降ると洗濯できないし、したがってアイロンがけもできないからです。散歩もできないし、屋上に寝転んでいることもできません。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 15h
彼は点滴の針がささっていない方の手を上げて僕の方にのばした。そうするにはかなりの力が必要であるらしく、手は空中でぴくぴくと震えていた。僕は立ちあがってそのくしゃくしゃとした手を握った。彼は弱々しく僕の手を握りかえし、〈タノム〉とくりかえした。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 19
「でも彼の場合相手の女の数が増えれば増えるほど、そのひとつひとつの行為の持つ意味はどんどん薄まっていくわけだし、それがすなわちあの男の求めていることだと思うんだ」「それがストイックなの?」と直子が訊ねた。「彼にとってはね」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 16h
僕は道の途中で何度も立ちどまってうしろを振り向いたり、意味なくため息をついたりした。なんだかまるで少し重力の違う惑星にやってきたみたいな気がしたからだ。そしてそうだ、これが外の世界なんだと思って哀しい気持ちになった。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 24h
「ねえワタナベ君、ポルノ映画館で私がいちばん好きなもの何か知ってる?」「さあ見当もつかないね」「あのね、セックス・シーンになるとね、まわりの人がみんなゴクンって唾を呑みこむ音が聞こえるの」と緑は言った。「そのゴクンっていう音が大好きなの、私。とても可愛くって」【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 18
「これが私のもうひとつの忠告ね。焦らないこと。物事が手に負えないくらい入りくんで絡みあっていても絶望的な気持になったり、短気を起こして無理にひっぱったりしちゃ駄目なのよ。時間をかけてやるつもりで、ひとつひとつゆっくりとほぐしていかなきゃいけないのよ。できる?」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 19
でも、たぶん何かの偶然によるものだとは思うのだけれど、そのショットは百パーセントぴったりと決まって、緑のフェルトの上で白いボールと赤いボールが音も立てないくらいそっとぶつかりあって、それが結局最終得点になったわけです。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 19
「すると先生の方もこの子はできるからって次に行かせちゃう。それもまた人の半分の時間で仕上げちゃう。また次に行く。そして叩かれるということを知らないまま、人間形成に必要なある要素をおっことしていってしまうの。これは悲劇よね」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 19
「そんなに永沢さんのこと好きなんですか?」「好きよ」と彼女は即座に答えた。「やれやれ」と僕は言ってため息をつき、ビールの残りを飲み干した。「それくらい確信を持って誰かを愛するというのはきっと素晴しいことなんでしょうね」「私はただ馬鹿で古風なのよ」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき 20h
僕らは物干し場からきらきらと光る家々の屋根や煙や赤とんぼやそんなものをずっと眺めていて、あたたかくて親密な気分になっていて、そのことを何かのかたちで残しておきたいと無意識に考えていたのだろう。我々の口づけはそういうタイプの口づけだった。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 18
「俺の中には何かしらそういうものを求める渇きのようなものがあるんだよ。そしてそれがもし君を傷つけたとしたら申しわけないと思う。決して君一人で足りないとかそういうんじゃないんだよ。でも俺はその渇きのもとでしか生きていけない男だし、それが俺なんだ」 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 17
受験者の殆んどは底なし沼に放りこんでやりたいようなゴミだが、まあ中には何人かまともなのもいたなと彼は言った。その比率は一般社会の比率と比べて低いのか高いのかと僕は質問してみた。「同じだよ、もちろん」と永沢さんはあたり前じゃないかという顔で言った。 【
Reply Retweet Like
村上春樹のひととき Jul 17
「安いわねえ、私食べに行こうかしら。でもね、ワタナベ君、あなた良い人だし、きっと彼女と話あうわよ。彼女だって百二十円のランチ気に入るかもしれないわよ」「まさか」と僕は笑って言った。「誰もあんなもの気に入ってやしませんよ。仕方ないから食べてるんです」 【
Reply Retweet Like